ハワイアンキルトとは
ハワイアンキルトの歴史
1820年代にイギリス人宣教師によって伝えられ、パッチワークキルトが独自に発展したもの。 大判の一枚布を8つに折り畳んでカットするため、左右対称のモチーフができる。 ハワイでは、ハギレを利用する習慣がなかったため、大判の布をあえて細かく裁断して使用したといわれている。パイナップルや花などのモチーフが特徴。 アメリカンキルトとは違い、芸術品として発展した<Wikipediaより>その当時ハワイには生地というものが存在しておらず木の皮を伸ばしたカパという物を身にまとって過ごしていました。キリストを伝える為の宣教師達によって裁縫を教えられ生地を縫うということが伝えられたそうです。生地の無いハワイには細かいピースを繋ぐパッチワークよりも、大きなシーツなどを使用し、ハワイアンキルトは誕生しました。シーツが日の光の陰に植物などが写ってハワイアンキルトのデザインになったとも言われています。<アロハ検定より>
ハワイアンキルトのパターン
ハワイアンキルトは生地を8分の1に折りたたみ、その状態でデザインを施し、広げたものが全体のデザインになります。必ずしも8分の1ではなく、4分の1や2分の1でデザインする場合もあります。デザインのモチーフとしては、植物や花が主に用いられますが海の生き物やフラで使うウクレレやウリウリ、イプなどの楽器類などもありますし、ハワイ王族の王冠などのデザインもあります。ハワイアンキルトのデザインはとても大切にしているもので、決して他人の物を無断で使用してはいけないという規律のようなものがあり、当時のハワイアンキルター達は真似をされる事を恐れて、完成するまで決してデザインを見せないという風習があったそうです。それだけ貴重なものだという事です。
ハワイアンキルトに多く使われる植物達
ハイビスカス
ウル (パンの木)
プルメリア
レフア
ティアレ
レッドジンジャー
極楽鳥花
モンステラ
ハワイアンキルトの特徴
ハワイアンキルトの特徴は何と言ってもぷくっと浮き上がったような、波紋のようなキルティングラインではないでしょうか。アップリケをした後に周りを落としキルトでアップリケを浮かび上がらせ、その周辺を何周もキルティングをします。本場ハワイではキルティングをする時ラインをを引いたりせずに、指一本を目安に目分量でキルトをしますが、私的には正確にラインを引いてキルトするのが好きです。アップリケをした状態は平面でシンプルな印象ですが、キルト芯をはさみキルティングをするとモチーフが浮かび上がってきて印象が違って見えます。初めてハワイアンキルトに挑戦する方はキルティングが思うように上手く行かないかもしれません。フープを使いながら針を上下に動かしながら縫うキルティングは慣れが必要です。ある程度練習している途中で、きっとコツを感じられる時があると思います。コツを感じられるようになったら針目を揃えるように意識してキルティングを行って下さい。
ハワイアンキルトが完成するまで
ハワイアンキルトは全て手縫いの作業ですので、とても時間が掛かります。
1針1針心を込めて縫う訳ですから、そのキルトにはマナ(魂)が宿ると言われています。
ハワイアンキルトは、土台布になる生地に好きなデザインのモチーフをアップリケします。アップリケが完成したら土台布と裏地の間にキルト芯を挟み、キルティングをします。その後パイピングなどの処理をして出来上がりです。〈ハワイアンキルトの作り方はこちら〉時間が掛かる分出来上がった時の気分は格別ですし、きっとあなたの宝物になる事でしょう。最初は、小さな小物からどんどんステップアップして大物にトライして見てください。